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四方山話

吉見台遺跡から出土の海獣形土製品

(S.N) 染井野住宅地にほぼ隣接している場所に吉見台遺跡(現在の吉見台公園)があります。
時代は縄文時代、後期(4500~3250年前)・晩期(3250~2400年前)で各種土器、土偶が出土し、貝塚、
住居跡等が確認されているそうですが、その中で、興味を引いたのが、海獣形土製品です。
当時の吉見台あたりの水辺にアザラシ類の海洋哺乳類が頻繁にやって来て、その印象的姿から土製品を作成したのでしょうか? 写実的で背中の模様は波のように見えます。
当時の印旛沼周辺は、汽水域(淡水と海水が混ざった水域)が広がっていたらしく、ヤマトシジミやクロダイを多く採取していたようです。さらに貝塚からイノシシ、シカの骨も発見されているようです。

吉見台遺跡より出土した海獣形土製品
「佐倉市デジタルアーカイブ 縄文」より

発掘された海獣形土製品実物は佐倉市文化課所蔵らしく、問い合せてみるとミレニアムセンター佐倉(京成佐倉駅北口)の二階に展示されているとのことでした。
さっそく伺ってみると、ミレニアムセンター二階の一画に「ぎゅぎゅっと佐倉歴史館」のコーナーがあり、発掘された古い時代の遺物が展示されていました。

ミレニアムセンター佐倉二階の「ぎゅぎゅっと佐倉歴史館」

ありました、ありました。佐倉の原始時代(旧石器時代、縄文・弥生時代)展示遺物の中に例の海獣形土製品。体長(?)は、20センチ弱位です。

「ぎゅぎゅっと佐倉歴史館」で展示されている海獣形土製品
「ぎゅぎゅっと佐倉歴史館」佐倉の原始時代の展示

佐倉市デジタルアーカイブ 縄文

印旛郡市文化財センター発行、図書『印旛の原始・古代 ―縄文時代編―』

ぎゅぎゅっと佐倉歴史館”レキ🌸サク”