2001年春に鳥取市(鳥取環境大学)に赴任、先ず周辺の丘陵地を覆いつくす梨花のベールに心を奪われた。その後住み慣れるにつれて、有名な砂丘だけでなく岩と松が絶妙に組み合わされた山陰海岸国立公園、その間を縫うように走る山陰本線、見る方角で姿を変える大山国立公園、里周辺の穏やかな山川などなど次々に出会い感動した。そして、この感動を少しでも絵にしておきたいという気持ちが自然に湧いてきた。我流で描いた初歩の作品であるが、鳥取への思いが詰まっている。これらを見返すたび、山海の幸や数々の温泉も存分に味わった鳥取のあの頃を懐かしく思いだす。